電気工事で現場の工場化はありうるか?

こんにちは、株式会社三光電氣の青木隆です。

今回は、電気工事で現場の工場化がありうるかについて考えたいます。

電気自動車の登場により自動車業界は激変し、

実際にテスラやソニーなど新たなプレイヤーが登場しました。

建設業におけるこの電気自動車のような技術革新が現場の工場化になります。

現場で施工をするのではなく、工場で施工を進めて現場へ運ぶ、という考えです。

そう聞くと、「あれ、もう鉄骨などはそうしてるよね?」と言われるかと思います。

実際に、鉄骨は工場で部分的に溶接を済ませたものを現場へ運んでいます。

現場の工場化はもっと大規模なものとなります。

そして、AIとロボットを使って自動化させる、という考えです。

まだまだ発展途上ではありますが、この技術は、海外では既に導入されている技術になります。

鉄骨を組む会社が、鉄骨工を抱えている会社からAI/ロボットに強い企業に代わりうる、

ということです。

では、電気工事ではどうでしょうか。

ケーブルの入線は現場でないとできなそうです。

ただ、ケーブルラックなどは一部工場化が可能かもしれません。

そうなると、耐震補強は工場化では無理があるので、現場仕事になるでしょう。

照明器具自体は運搬に弱く保護する必要があるので、現場仕事になるでしょう。

などなど、考えていくと面白いですし、

いざそうなった時にも会社としての初動も早くなります。

また、施工の生産性をいかにして高めるか(品質を少なくとも維持させて上で)、を考えた時に、

このような将来的な概念がとても参考になります。

例えば、ケーブルラックとケーブルは、バスダクトにより一括化されて現場に設置するだけ、

という現場も増えてきています。

そうすると、今後バスダクトは必ず普及していくので、

今のうちからバスダクトの施工に慣れておくことや、サブコンに提案することも重要になります。

バスダクトのような商品により現場外での施工が進むこともありますし、

今の施工でも現場外での施工ができる余地があるかもしれません。

皆さんが現場で感じた不便だなぁ~や、こうなると便利だなぁ~や、これは便利だ!に、

今後の電気工事業界の未来のタネが隠れているのかもしれません。

耐震補強
ケーブルラックの耐震補強です。この現場にバスダクトもあるのですが、写真撮り忘れました・・・

では、また次回のブログで!

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